別れの朝

2003年12月7日
朝、目が覚めた私たちは、ずっと手を握っていた。
もう触れることのできない相手を、確かめるかのように。

そして、お昼近くになって、オムライスを作った。
最後の私の手作り料理。彼の大好きなオムライス。
彼は「美味しい」って笑顔で食べてくれた^^

別れの時間が近づき、彼は荷物をまとめ始めた。
もう使うことのない、彼の歯ブラシ。
「持って帰っても使わないから、捨てといて」
悲しそうに言った。

「見送りいい?」と聞く私に、
「ここでいいよ」と言う彼。
玄関までお見送り。

「じゃあ・・元気でね。」
「○○も、元気でね。」

いつもその後に続く、「またね」の一言は、もう言えない。。

いつもの癖で言いそうになるその一言を、ぐっと喉の奥に飲み込んで、

「バイバイ」

手を振って別れた。

ありがとう。本当に。
あなたは本当に優しい人だった。
私なんかよりずっとずっと素敵な人と、巡りあえるよ。

「ありがとう、さようなら」

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